「日本さん、日本さん。お久しぶりです」
「…ああ、天竺さん!天竺さんですね?」
「ええ。その呼び方は久しぶりです。あの頃は、シルクロード伝いに手紙のやり取りなどしていたものですね」
「これは懐かしい。あなたとあなたのおじいさまから届いた手紙を、中国さんと一緒に読んでいましたよ。あなたのお宅の陶器なども一緒に送ってくださって。まだうちの倉庫に取って いますよ」
「まだ保管してあるのですか?ふふ、嬉しいですね」
「…」
「どうしました?」
「…い、いえ…(いざ向き合うと…眉毛が…イギリスさんと同じ眉毛が…い、いえ詳しくは聞かない方がいいでしょう私は慎み深い日本男児でも眉毛太い!女の子なのに!)」

日本さんとインドさん






「げっ、インドある」
「ご機嫌よう、中国さん。相変わらず不躾な男ですね」
「お前程じゃねーある。似合わねー淑女のふりは英国仕込みあるか?」
「けっ、これだから年寄りは…彼がうちに家出してきたのも分かります」
「お前とあいつとの同居なんて認めてねーある」
「言ってろ。あんたと仲良くするつもりはさらさらないよ」
「言ったあるね、小娘が!」
「そんなに興奮したら血圧上がりますよお爺さん!」
「…」
「…」
「…はぁ。仕事の話するある。さっさと席につけある」
「…仕方ありませんね。早く始めましょう」
「お前が長引かせたある」
「あんただよ!」

中国さんとインドさん






「やあ、インドじゃないか!」
「こんにちは、アメリカさん。毎度御贔屓にしていただいてありがとうございます」
You're welcome!君んちは英語が通じるからね!イギリスの影響っていうのは癪だけど」
「ははっ…貴方より彼の庇護下に居たのが長いですから」
「…(この子もイギリスがいなきゃ眉毛が普通だったろうに)」
「…(この人もイギリスがいなきゃ味覚が普通だったろうに)」
「お互い苦労してるね?」
「お互い様ですよ。これからもどうぞ御贔屓に」

アメリカさんとインドさん






「…」
「…よ、よおインド」
「お帰りください」
「即答かよ!」
「貴方と話してるところを見られたら嫌ですんで」
「酷すぎるだろばかぁ!きょ、今日はお前にやる物があるんだよ」
「…はあ」
「カレーだよ。お前カレー好きだろ?べっ別にお前の為に作ったんじゃねーけどな!作りすぎたからだからな!」
「…」
「インド?」
「こんな真っ黒焦げのどろどろした液体をカリーと呼ぶな帰れ」
「ばかぁ!」

イギリスさんとインドさん






「ボンジュール!インドちゃん。ご機嫌いかが?」
「フ、フランスさん!お久しぶりです…」
「最近頑張ってるみたいだね。BRICsなんて凄いじゃないか。お兄さんが褒めてあげよう、よーしよーし」
「やめてください!もう子供じゃないんですから!」
「ふふ、お兄さんの別荘がシャンデルナゴルやポンディシェリにあったころはこーんなにちっちゃかったのにね」
「昔の話はやめてってば!」
「本当に、イギリスじゃなくて俺が育ててやりたかったな」
「…わ、私だって…」
「…俺がよかった?」
「…ばかぁ」

フランスさんとインドさん


ナマステ!インドさん

10/05/02