「こんにちは、友人よ。どうしてホドへ?定住希望?観光目的?それとも、フェレスへ乗り継ぎ?ホドはいい島だよ、きっと君もすぐに気に入る。働き口はすぐに見つかるよ、これからトマトの種まきが始まるし、漁夫たちも忙しい時期で手が足りないくらい。ホドの自給率はほぼ100パーセントなんだ。輸入しているのは、元々島で育てていない作物くらいだね。春にはサクラが肴の酒宴が連日続いて、夏のヒマワリ畑は地上の太陽さながらで、秋には黄金色の絨毯みたいに地面を覆い尽くすコムギ畑、それから冬には島をあげての生誕祭もある。家という家が譜業灯を飾って、島全体が七色に煌めくのは壮観だよ。いつだって華やかな島さ。すこし島を歩いたらわかるだろうけど、島民たちはみんな、この島が大好きなんだ。大丈夫、みんな良くしてくれるよ。きっと君も、すぐにホドが好きになる。一度好きになってしまったら、もうそこまでさ。どこに行ったって帰ってきてしまう。ホドっていうのは、そういう島なんだよ。
私?私は、ジグムント。ジグムント・バザン。ガルディオス。私に会いたいなら、ホドの中心にあるいちばん大きな屋敷まで来るといい。では、よいホドを」
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