「はぁ…っ…はぁっ…」

 

 

 

 走る。走る。走る。走らないと殺される。僕らの背中をいくつもの拳銃が狙っている。胸がとても苦しい。足が痛い。こんなに走ったことなんてなかった。でも走らなきゃ殺されるから、走らなきゃならない。
 目の前にある全てが幻だった。当たり前に存在した筈のすべては砂で作った城のように崩れ落ちた。確かなものは手と手を結んだ中に包み込んだほんの小さな空間だけだった。泣きながら走り続ける自分でさえ確かではなかった。ただ、彼女と結んだ手だけがすべてだった。もう確かなものなんて、何もなかった。その手の中の温度以外は。
 僕は泣きながら走っている。逃げ続ける。死にたくなかった。死にたくなかった。死にたくなかった。誰か助けて、と叫びたかったけれど、その『誰か』なんて存在しなかった。こんな僕らを誰が助けてくれる?誰が守ってくれる?誰が救い上げてくれるんだよ、畜生が。

 

 


 お母さん。
 どうして死んでしまったの。

 

 

 

 

 


「糞ッ、何だって言うんだ、何なんだあの化け物は!?」

 

 マウリス・ファウナは何の干渉もすることができずに、隣室のチェシャー・キャットとその客人、そして突如乱入してきた得体の知れない男のやり取りを傍観していた。ドアを凍らせて蹴り破ったその男は、化け物と呼ぶ以外に何者でもなかった。また、ここまで登って来たということは、マウリスの部下たちをかいくぐって来たということだった。組織の末端ばかりが集まったまとまりのない集団ではあるが、教団から流れてきた銃器は十二分に行き渡っていたというのに!

 

「あのビィッチが!糞、本当に糞なことばかりだ、あの女、自分の目的を果たした後はピエトロを始末してやるというからアジトを貸してやったのに!先代の右腕といえどもう容赦しねぇ、高慢ちきなあのツラを床に擦りつけて赦しを請わせてやるぞ、それから裸にひん剥いて、」

「それで…どうするんです?」

 

 マウリスははっとして、痛覚からのシグナルを無視して机を打ち続けていた拳を止めた。振り返る。そこには非常階段へ繋がるドア。

そこに、ふたりの子どもが立っていた。ひとりは、カールのきいた金髪の、天使のような中性的な顔立ちをした少年。もうひとりは、黒髪を短く刈り上げた、少年のような女。

 

「大層おもしろそうなプランじゃないですか、教えて下さいよ、それからどうするんですか?」

 

 少年のほうが、如何にも楽しくてしょうがないとでも言うようにころころと笑って言う。マウリスは目を見開いて、一歩、二歩後退した。マウリスは叫んだ。

 

「てめえ…どうしてここにいる、ピエトロ・エレッ!?」

 

 ピエトロ・エレと呼ばれた少年は笑みを崩さない。それこそが望ましい反応であると満足するように、マウリスに愛おしげに微笑む。その表情は、ただの少年のものではなかった。女神のような笑みであった。

 

「あの化け物のおかげで、随分楽に登ってこれましたよ。彼女…チェシャーは彼が追ってくると予想してたんじゃあないですか?彼女は母さんと同じで、ホテル・ウトフォスを解散したがっていましたしね。ついでにあなたたちマウリス派を一掃できたらいいと思っていたのではないですかね?」

 

 マウリスは少年に背を向けて机の内側に回り込み、引き出しの中の短銃を掴む。「シガレット」しかし、遅すぎた。ピエトロの命じるままに、傍に影のように佇んでいた少女がリボルバーを構え、短銃を握るマウリスの手を撃った。
 「ギャアアッ!!」短銃はマウリスの手から離れ、宙を舞う。体勢を崩したマウリスに、もう2発の銃弾が放たれた。脇腹に一発、足に一発。マウリスは聞くに堪えない悲鳴を上げてその場に倒れ込んだ。
 バチカル染めの赤と、マウリスの血の赤の絨毯を踏んで、ピエトロは瀕死のマウリスの所まで歩いていった。シガレットもそれに倣う。ピエトロはしゃがみ込んで、マウリスと視線を合わせた。マウリスの瞳はすでに虚ろになりつつあり、そうお喋りに感ける時間はありそうになかった。マウリスの表情には、何故こんなことになったのかわからないとでも言いたげな混乱がうかがえた。茫然と死の実感を味わうマウリスに、ピエトロは言う。


「理解できませんか?」

 

 マウリスの身体がぴくぴくと痙攣している。血が流れ出し、スーツを染める。ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃ、痙攣した身体が、血だまりに触れて音を立てる。

 

「大幹部スラー・シティーリャの傀儡であるハズの僕、ピエトロ・エレが自らアナタを始末しにやってきたのが何故か、分かりませんか?アナタがたに殺害されたとされたスラーが、真実はそうではないと、分からないんですか?」

 

 マウリスの目に光が戻る。それを見て、ピエトロは笑う。楽しそうに、楽しそうに。「そうか、わかったぞ、つまりお前は」、マウリスが言葉を吐くのと一緒に、血が吐き出される。

 

「スラーを殺したのは、お前かッ…」
「そういうことです。彼は自己の正当性を示すために先代の息子である僕を傀儡にしてボスに居座るつもりだったようですが、あの古タヌキにはボスの座は相応しくないと思ったのでね。僕が始末しましたよ」

 

 ついでにその罪をアナタたち、スラー派の少数の幹部による中央集権的支配に反対して分派した、アナタを中心とするマウリス派にひっ被ってもらえば、組織をまた一つにまとめることができますからね。

 マウリスの目に絶望が宿る。あのときのピエトロの同じように、スラーに確保される前のように。手に手を取って逃げ出したあのときのように。
 ピエトロは「それじゃあ、そろそろ僕らはお暇しましょうか」と言って、シガレットを促した。シガレットは3発の薬莢を装填して、構える。ピエトロが立ち上がったのと同時に、引き金に手をかけた人差し指に力を込める。マウリスの脳天へと狙いを定める。

 

 

 

 その時だった。どこからか「キャアァッ!!」と悲鳴が聞こえた。ピエトロ、シガレットは反射的に声の主を探す。どうやら物陰に隠れていたらしい、それは…少年とも、少女ともつかない、長髪の子ども。マウリスの子飼いの子どもだろうか?透き通るような髪が美しく、そのアメジストのような瞳は恐怖に彩られている…

 

 その隙をマウリスは見逃さなかった。マウリスはピエトロが得意げに口上している間に、血まみれの身体の下で懐の中に忍ばせていた二振りのナイフを用意していたのだった。マウリスは右手の内側の三本の指に小ぶりなナイフを挟みこんで、撃たれていない方の足に全体重をかけて跳ね起きた。

 

 

 

 

 

「死ねぇええええええええええッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 遅かった。遅すぎた。一度子どもに向けられた視線は、マウリスの刃を見切ることはできない。そしてピエトロは子どもすぎた。調子に乗って口上を垂れるただのガキだった!
 死の予感を見ながらにして、ピエトロは自分の身体が後ろに引き寄せられるのを感じた。「え」無意味な音が口から漏れる。

 

「え!」

 

 目の前に黒い影が映った。ピエトロとマウリスの間に割って入ったそれは、マウリスの刃を受けながらも悲鳴ひとつ漏らさず、手の中のリボルバーの引き金を引く。「ぎゃっ」と声がして、もうマウリスは動かなかった。絨毯の上に影が倒れた。額から瞼の上を通り、頬までを赤い平行線が走っていた。ピエトロは呟いた。

 

 

 

 

 

 

「シガレット…?」

 

 

 

 

 


 母が死んだ。そうピエトロに告げたのはユリシスという、母が腹心の部下として信頼を置いていた大幹部のひとりだった。白ひげをたくわえた老爺はピエトロを落ち着かせるよう、できるだけ優しく語りかけた。

 

「よくお聞きください、ピエトロ様。ボスはずっと前から自ら命を絶つことをお決めになっておられました。ボスはホテル・ウトフォスを解散させるおつもりだったのです。ダアトからギャング組織を無くそうと」
「どうして…どうして母さんはそんな?」
「ボスは、ギャングとして生きてきた中で多くの同志を失われました。それを繰り返したくはなかったのです。ホテル・ウトフォスを一企業に移行させることでダアトの都市システムに帰着しようとのお考えでした」

 

 そう言って、ユリシスは言葉を詰まらせた。「それは、貴方様をギャングの世界に巻き込みたくないとの考えでもありました」と彼は続けた。

 

「さあ、おいで下さい。後は我々の仕事です。ボスの遺言に従い組織の解体の準備に入ります。今は亡きボスのためにも、貴方様の身柄は我々が守りま」

 

 

 

 ぱぁん。

 

 

 

 ユリシスの言葉は途中で遮られた。ユリシスの小太りの身体が傾く。脳漿をぶちまけて、横倒しに倒れる。「やった、ユリシスを殺したぞ!」「組織を無くしてどうしようっていうんだ、このクソジジイ!」開いたドアの向こうから、柄の悪い若者たちがやってくる。そのうちのひとりは、構えたリボルバーの先から青い煙を立ち昇らせて。

 

「そうだ、ついでにボスの息子も殺しとけ」

 

 いくつもの銃口がこちらに向けられるのと、シガレットが執務室に転がり込んできたのは同時だった。「ピエトロ!」シガレットに手を取られて、ピエトロは駆け出す。さっきまでピエトロが立っていたところに銃弾の雨が降った。ピエトロはもう振り返らなかった。全部が夢のように崩れた。泣きながら暗闇を駆け抜けた。

 

 

 

 

 


 ピエトロは待っていた。できるだけ何も考えないようにしていた。そうしなければ頭がおかしくなりそうだった。だが、少しでも気を抜けば自責の念が銃弾となってピエトロを襲った。どうして、早く殺さなかった?どうして、お喋りに感けた?どうして、シガレットを傷つけた!
 その答えが行き着く場所はひとつしかない。ピエトロだ。ピエトロのせいだった。シガレットを傷つけたのはピエトロだった。一本道の迷路を何度も何度も行き来しているようだった。その世界の果ては絶望でしかなかった。泣きたかったが、もっと泣きたいのはシガレットの方だと思った。
 医務室のドアが開く。中から出てきたのは、恰幅のいい長身の男。几帳面なオールバックの長髪の中でサイドだけが特に長く、その神秘的な銀髪と相まって、ピエトロより一回りも二回りも年を重ねてはいたが、彫像のような美しい男だった。

 

「リヒャルト!シガーは、シガーはどうなった!?」
「案ずるな、処置は終わった。眼球まで傷が届いていたが、養生すれば失明には至るまい」
「本当か、本当なんだろうな」
「嘘は言わん」

 

 リヒャルトは、母の死以前からピエトロに付き従う主治医のようば存在だった。「行ってやれ」と短く言うと、医務室の前から立ち去って行く。言われずともピエトロは医務室に駆けこんだ。

 

「シガレット!」

 

 仕切りの向こうに彼女がいた。ベッドの上に腰かけている。無事だった。それが嬉しくて、今すぐシガレットに駆け寄りたかった。だが、できなかった。眉の上あたりから頬までガーゼを当てて、目のあたりを中心に包帯を幾重も巻いた彼女。その傷痕は見えなかったけど、シガレットのような少女が負うにはきっと酷すぎる傷だった。それをシガレットに負わせたのはピエトロなのだ。その自分が、ただ無事を喜ぶなんてことができるだろうか。

 

「…ピエトロ?」

 

 シガレットはちゃんとピエトロの声を聞き分けて、名前を呼んだ。見えない目で、ゆるゆると手を伸ばし、ピエトロを探す。ピエトロは慌てて包み込むようにしてその手を取った。ピエトロは胸の中に沈殿した言葉を口から一気に吐き出した。

 

「シガー、シガレット、ごめんなさい。全部僕のせいだ。僕が君を傷つけた。ごめんなさい、謝ったって許されっこないのは分かってる、でも、ごめんなさい、本当にごめんなさい、君を傷つけて…」

 

 繋いだ手と手の上に、ぽたりぽたりとピエトロの涙が落ちる。シガレットが倒れた時、本当にピエトロはシガレットが死ぬことを考えたのだ。シガレットが死んでしまったら。考えるだけでぞっとする。シガレットが死んでしまったら、今度こそすべてが幻と化す。ボスになる意味さえもなくなる。今までどんな時もシガレットが傍にいた。だから、これから先シガレットが傍にいないなんて考えられなかった。考えたくもなかった。
 シガレットは、黙っている。ピエトロは、泣いている。
 やがてシガレットは口を開いた。

 

「泣かないでください、ピエトロ。あなたのせいじゃあありません。あなたを守れなかった自分に非がありました」
「そんなことは…」
「だから、ピエトロ。お願いがあります」

 

 ピエトロは顔を上げて、シガレットの目のあたりに視線を合わせた。「何でも言って」。
 シガレットは口を開く。

 

 

 

「自分を、捨てていって下さい」

 

 


 「…え」シガレットが何を言っているのか、分からなかった。シガレットを、捨てる?どうして?「どうして?」思考がそのまま言葉になって発音される。わからない、わからない、分かりたくない。

 

「目はスナイパーの命です。自分の不手際でそれを損なった以上、自分はあなたから離れるべきです」
「ち、がう、大丈夫だよ、リヒャルトは、失明はしないって…」
「それでも、視力の低下は免れないでしょう。それではあなたを守ることはできません」

 

 シガレットの手がピエトロの手から離れていく。引き止めたかった。どうして僕から離れていくんだと。離したくなかった、のに、はなれていくシガレットの手は鮮やかすぎた。
 ピエトロの頭にはじめに生まれたのは空白だった。そうして次にそこにやってきたのは、名づけようもない感情の噴出だった。どうして、と、なぜ、とが頭の中で増殖する。感情の噴火に合わせてそれはバウンドする、煮えたぎるそれを吐き出すように、ピエトロは泣き叫ぶようにして言った。

 

「どうしてだ、許さないぞ!!どうして僕から離れるんだ!!お前も母さんみたいに僕を置いていくのか!ふざけるなっ!!!」

 

 激情のままにはなれゆくシガレットの手首を掴み取る。シガレットは、瞳を逸らすような仕草をして、「それが、自分の仕事です」と漏らした。
 仕事?シガレットの命じられた、仕事?じゃあ、シガレットがずっとピエトロの傍にいたのは、仕事のためだったのだろうか。仕事じゃなければ、ピエトロの傍にいなかったのだろうか。ピエトロのためではなく、ピエトロのためではなく。頭に浮かんだ言葉をそのまま、シガレットに叩きつけた。シガレットはこちらを見ない。その目を覆ってしまったのはピエトロだった、シガレットに消えない傷をつけたのは!


 膝の上に置かれていたもうひとつの手を掴み取る。そのままベッドにシガレットを押し倒した。シガレットの表情に焦りが見える。切れかけの音素灯がチカチカと点滅している。「それじゃあ、お前はッ!」ピエトロはシガレットの上で、絞り出すようにして言った。

 

 

 

「こういう風にお前を使うなら、お前はずっと、僕の傍にいるのか!?」

 

 

 

 シガレットは、シガレットは、ピエトロの下で、呟くように言う。言う。
 あなたが、そう望むなら。
 シガレット。シガレット。シガレット。心の中で名前を呼ぶ。言葉にはならなかった。わけのわからない音ばかりが口から垂れた。そうして、ピエトロは彼女を抱いた。

 

 

 

 

 

 シガレットが初めて身体を開かれたのは、7歳の時だった。
 シガレットはキムラスカ王国の中でも特に貧しい、キュビ半島の工場群に生まれた。物心ついたときから父も母もなく、生きるために工場の片隅で単純労働者の娯楽品としての巻き煙草を作っていた。そうしているうちに、「紙巻き娘(シガレット)」と呼ばれるようになった。
 ある日、工場長が見慣れない商人のような男と話していた。その男は人買いだった。シガレットはその男に買われて、工場から出ることになった。シガレットの買い手はもう決まっていたようで、連れてこられたのは見たこともないような豪奢な屋敷だった。
 身体を洗われ、綺麗な服を着せられて、屋敷の主の寝床に連れて行かれた。脂ぎった気持ちの悪い男だった。男が圧し掛かってきてからもずっと、気持ち悪かった。嫌だった。嫌だった。嫌だった。でも、誰も助けてくれなかった。泣いたって、叫んだって、そうだった。腰を振っている男が喜ぶだけだった。誰も助けてくれなかった。

 

 

 だから、わたしは自分でわたしを助けた。

 

 

 

 男の枕の下に堅いものがあった。それは、護身用の拳銃だった。男は気付かなかった。ただ腰を振っていた。
 私は、私は、リボルバーを握る。
 私の上に乗っている男に、銃口を向ける。
 そして私は、引き金を、

 

 

 

 


「ごめんね」

 

 サイドテーブルのリボルバーを取る手を止めたのは、ピエトロの声だった。ピエトロの、声が聞こえた。でも、シガレットには見えなかった。あなたを見るための目が見えなかった。

 

「ごめんね」

 

 シガレットの上に、やさしい雨が降ってきた。ピエトロが、泣いている。泣いている。泣いている。

 

 泣かないで。
 おねがい、泣かないで。

 

 見えない目が憎かった。泣いているピエトロを慰められない自分が憎らしかった。サイドテーブルに向けた手を上に伸ばした。すぐに、その手は受け止められた。
 ピエトロ。
 ピエトロ。
 ピエトロ。

 

「ごめんね。」

 

 ピエトロ。

 

 

 

 

 


「シガレット。君のボスだった母さんはもういない。だから、今は僕が君のボスで、君の女神だ。だから、僕は命じる。シガレット、僕から二度と離れるな。たとえ目が見えなくなっても、引き金を引く人差し指が千切れても、僕の傍にいるんだ。僕のために、生きて欲しい。
 さっきは命令と言ったけど、本当は違う。君が、選んでほしいんだ。僕のために生きることを。本当に大切なことだから。もし、君が僕と生きることを自ら望んでくれたなら、僕も君のために生きよう。君の傍にいて、二度と君を傷つけはしないと誓うよ。
 僕の生涯を、君に捧げよう。
 …答えを、聞かせてくれる?」

 

 

 

 

 


 男の頭にふたつ、穴が開いた。ひとつは、組敷かれた少女の。もうひとつは。
 男の背後に、ひとりの女が立っていた。黄金の頭髪を靡かせて、黒衣を纏うそれは、闇からあらわれた光だった。
 少女は、崩れ落ちた男から這い出して彼女を見上げた。女神もまた、こちらを見ていた。女は少女に手を差し伸べる。「生きたいならば、私とともに来るがいい」。少女は、その手を取った。
 そうして輝かしく笑みを浮かべた女はまさに、

 

 

 

「女神様」

 

 

 

 この光の元に、われらは集った。

 

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