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 一、十四の僕らと
 「シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うんだって」「へぇー、ロマンチックだねー!どこでそんな話きいたの?」
 「昔、ママが話してたの。聞いたことない?」
 「願い事なんか別にねーけどな」
 「ハル、こういうのは楽しむのが大事なんだよ!」
 「…あ、そ、そういえば、士官学校で習ったかも、しれない」
 「そうそう、昔に親に引き裂かれた恋人が、その日だけ会えるんだってさ」
 「願い事か…俺は勿論、愛しのレティさんとのラブラブデート、これだね」
 「お前…歳の差考えろよな」
 「うっせ。トレスお前は?兄ちゃんと仲良くなるとか?」
 「だだだだまれ。そんなことととととあるわけねえだろ」
 「あはは、トレスってすっごく判りやすいよね」
 「うるせーポール!」
 「ねぇねぇ、ネリネは?」
 「あたしー?そうだなぁ…あ、新しい服買って欲しいかな」
 「あ、それあたしも。いい加減夏服買わなくっちゃ」
 「じゃあ今度一緒に買い物行かない?メロエおじさまにおねだりしようよ」
 「いいね!楽しみー!」
 「…なあアンジェちゃんにネリネちゃん、なんか趣旨ずれてね?」
 「…言うな」
 
 アンジェ、ネリネ、ハル、エリオット、フーガ、トレス、ポール
 
 
 
 二、癒し系の人たちと
 「ねえねえ、シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うんだって!」「おやネリネちゃん、懐かしい。どこでそんな話を?」
 「アンジェが教えてくれたの。メロエおじさんはやったことある?」
 「…ああ。昔に、ね」
 「あ、僕も…昔…」
 「ああ、俺も昔…」
 「私は別に」
 「(あああ暗い暗い雰囲気が暗い!)え、えっとネネくんは?ネネくんなにか書かないの?」
 「え?僕?僕はいいですよ。あとくん付けなんかやだからやめて」
 「(ひええええ…!)マフォットさん!マフォットさんは何かありませんか!」
 「ん?ああ…強いて言うなら…解剖しがいのある生きのいい死体が欲しいかな」
 「あ、それアタシも欲しいわァ。でもアタシは生きてる方が好みかも。最近全身が緑色になって穴という穴から血を噴出してのた打ち回る新薬を開発したのよねェ…」
 「(もう勘弁して下さいいいいいい!!!)」
 ネリネ、メロエ、リコリス、エスト、ソレイユ、エメロード、ネネ、マフォット、ロネ
 
 
 三、諜報しちゃう人たちと
 「…シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うんだと」「へえ、ハル。君がそんな迷信を信じるとはね」
 「別に、信じてる訳じゃねえ。うるさい奴がほざいてただけだ」
 「ああ、食堂の。…ま、偶にはお遊びも悪くないね。キリエ、君は?君はなんて書く?」
 「…何も。望みなんてないな」
 「なんでもいいさ」
 「…ああ。そうだ、ビー玉が欲しい」
 「ビー玉、素晴らしい。芸術的だ。あの球形の中に一種の世界があるのだ。なんとその優美なことか?私をあの中へ招きいれてはくれないものか?」
 「あーディエがまたキャラ作ってるよ」
 「キャ、キャラと、言わないでくれ。し、真剣に演じてるんだ」
 「では私は今年こそ八千人斬りということで」
 「私は服が欲しいなー。服買ってティオくん服買って!」
 「…はぁ」
 ハル、ティオ、キリエ、ディエトリー、ユンフェル、シルビア
 
 
 四、紅茶な兄たちと
 「しゃ、シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶う、そうだよ」「わああ照れるエリオットも可愛いな!!」
 「や、やめてよジン兄ちゃん…!」
 「そうだ。エリーが可愛いのはいつものことなんだから、言う必要もないだろ」
 「エリー、嫌がってる」
 「そうだよそうだよ、兄として最低」
 「ミシェル家の長男として見損なったぜ!」
 「なんで俺が悪者なんだよ!」
 「あ、あ、待ってよ、兄ちゃんたち…!あ、そうそう、兄ちゃんたちは何て書く?」
 「え」
 「あー」
 「…」
 「うーん」
 「あ!」
 「「「「「…」」」」」
 「…兄ちゃんたち?」
 「「「「「…」」」」」
 「…私は、願い事に書かなくても、ずっと兄ちゃんたちの妹だよ?」
 「「「「「…だ、だよなーそうだよな!!」」」」」
 「(…ローサさんたちと私との間で悩んでたんだろうなぁ。なんだかちょっと、フクザツかも)」
 エリオット、紅茶五兄弟
 
 
 五、何故だかつるむ人たちと
 「シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うんだとさ」「Oh、ジャリボーイ。そいつァ随分ファンタジックだな!」
 「お前ほどじゃねーけどな。お前ならなんて書くよ」
 「俺?俺はやっぱり麗しのレディーと×××で×××な×××をだな」
 「年齢制限やめろよ!てか、おいグラヴィコード!紙食うな!」
 「まじゅい」
 「当たり前だ!!」
 フーガ、ヴィーデ、ラヴ
 
 
 六、紫緑さんと
 「シャ、シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うらしい」「へぇー、面白いねえ。おれも何か書きたいなぁ。トレスはなんて書いたの?」
 「…ひ、秘密、だ」
 「トレスのいじわる…あ、パリティは?なんて書く?」
 「ウッディー」
 「え」
 「ウッディー、がいい」
 「え、あ、な、なんか、はずかしいな」
 「…勝手にやってろー!!」
 「あ、トレスー!!」
 トレス、ウッディー、パリティ
 
 
 七、植物愛な人たちと
 「シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うらしいよ」「まぁ、懐かしい。教団の古事ですね」
 「せんせいせんせい、しってるの?」
 「ええ、プティちゃん。願い事を書く紙は、短冊というんですよ。一年に一度のことですし、何か書いてみるのもいいかもしれませんね」
 「わたしはー、ずっとみんなでいっしょにいる、かなー。オルハは?」
 「えっと、僕は…次の収穫が上手くいけばと」
 「お前、畑以外のことにも目ぇ向けろよ…」
 「ちょっと、ナスブルー。オルハは偉いんだからね、お花さんとすっごく仲いいんだから」
 「…なんかよくわかんねぇけど…ナスブルーやめろ」
 「短冊、か…悪くないな、プレイとして。クックックッ」
 「あ、そうだ、じゃあ、先生は?」
 「私、ですか?…ええと…すぐには思いつきませんね。…願い事をしたといって、必ずしも叶うものではありませんし」
 「せんせい?」
 「いいえ、なんでもありません」
 ポール、ロシンジル、プティ、オルハ、ディゼ、リベラ(どえす)
 
 
 八、僕らの師団長と
 「ねえねえしだんちょしだんちょー!シャドウリデーカン7の日に、紙に願い事を書いて木の枝に結びつけたら、願い事が叶うらしいよー!」「アンジェたちが話してた」
 「らしいよー!」
 「おいおいお前ら、連れ立って。またこけんぞ」
 「ていうか、俺とカデンツァの時間を邪魔しないで欲しいよね。このハムスター×3匹」
 「黙れ、そこで座ってろ」
 「はいはい」
 「しだんちょ、なんてかく?」
 「聞きたいな」
 「かくー?」
 「…願い事、なあ。思いつかねぇな…こういうの、俺苦手でさ」
 「なんでもいーよ。しだんちょの思いついたことで」
 「…じゃ、えーと、家内安全」
 「お守りみたいだね」
 「この師団が、おれんちみたいなもんだしな。…ってか、お前。いつまで隅っこで座ってんだ」
 「そこで座ってろって言ったじゃないか、カデンツァ」
 「…お前なー」
 ちみっこ、師団長、ソロ 
 
 
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